UXデザイナーは担当するプロダクトのロードマップとバリュープロポジションについてしっかりと理解しなくてはなりません。
UXを学校などで勉強しているときは、UXだけに集中しているのでUXを他のものから切り離して考えがちです。でも、現実には、UXは単体では存在しません。 UXは、あくまでもより大きなプロダクトチームの一部なのです。
PM(プロダクトマネージャー)とエンジニアとのコラボレーションなしには、何も始まりません。
たとえUXデザイナーが美しいプロトタイプを作ったとしても、それが実際のプロダクトとして実装されなければ、何も意味はありません。プロダクトを実装するためには、エンジニアが絶対に必要なのです。
そしてそのエンジニアが何をするかは、プロダクトマネージャーによってプライオリティ付けがされます。なぜならプロダクトマネージャーがプロダクトロードマップを作っているからです。
多くのUXの教育の現場では、この重要な現実が無視されがちです。
しかし、このことを理解することは、UXデザイナーが成功するためには決定的に大事なことなのです。
UXはユーザーセンタードデザインを通して、常にユーザーの視点に立ち、ユーザーの声をプロダクトのデザインに反映させます。このユーザーの声や視点はより大きなプロダクトチームのメンバー、特にPMとエンジニアに伝えなくてはなりません。
最終的には、UXデザイナーの考えたUXデザインとソリューションは、プロダクトロードマップに示された計画通りに実装可能かどうか、検討される必要があります。
もしも、出来上がったUXデザインを計画通りに実装することが難しい場合、デザイン自体を修正する必要があるかもしれません。そのためには、PMとエンジニアとの密接なコラボレーションが必要不可欠なのです。